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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome :IBS)とは、特に消化器の疾患がないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢を慢性的に繰り返す病気です。

消化管の機能をコントロールしている自律神経はストレスの影響を受けやすいため、緊張などをきっかけに発症することがよくあります。そのため、「気持ちの問題」と誤解されることがありますが、適切な治療によって改善することができます。命に関わる病気ではありませんが、便通異常によって生活の質(QOL)が低下することがあります。お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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代表的な症状

下痢型

  • 急に便意をもよおす

  • 激しい下痢症状

  • 1日に何度もトイレに行く

  • 水のような便、粘液のある便

混合型

  • 便秘と下痢を繰り返す

  • ストレスを感じるとおなかの状態が不安定になる

便秘型

  • 腹痛、腹部膨満感

  • 繰り返す便秘

  • 便が出にくい

  • 水分のないコロコロとした便

分類不能型

(下痢型・便秘型・混合型に分類されない症状)

  • おならが頻繁にでる

  • 膨満感がある

  • おなかがグルグル・ゴロゴロ鳴る

原因

はっきりとした原因は分かっていませんが、消化管の機能異常と知覚過敏が関与していると考えられています。

消化管の機能は自律神経によってコントロールされており、ストレスの影響を受けやすいため、緊張や不安、環境の変化、睡眠不足、過労などをきっかけに発症しやすくなります。

診断・検査

他の消化器疾患がないことを確認する大腸カメラ検査

下痢・便秘、腹痛、膨満感などの症状は、さまざまな消化器疾患で生じる可能性があります。そのため、診察時に必要と判断された場合は、炎症の有無を確認するために、大腸カメラ検査や血液検査を実施することがあります。

当院の大腸カメラ検査は、総件数2万例以上の内視鏡検査を実施してきた、日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医・指導医である院長が、鎮静剤を用いて苦痛が少なく質の高い内視鏡検査を行っております。

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IBSの診断基準

大腸カメラ検査で炎症などの病変がないことが確認されたら、RomeⅣ基準を用いて診断します。これは世界的に標準化された過敏性腸症候群の診断基準です。

RomeⅣ基準

繰り返す腹痛が、最近3カ月間で平均して少なくとも週1日あり、下記の2項目以上の特徴を満たす。

  1. 排便と症状が関連する(排便すると症状が落ち着く)

  2. 排便頻度の変化を伴う(症状とともに排便回数が増えたり・減ったりする)

  3. 便性状の変化を伴う(症状とともに便の形が変わる)

*期間としては6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記基準をみたすこと

治療

腸の動きや消化液の分泌、便の性状を調整する薬剤、抗不安薬、抗うつ薬などを用いて治療します。また、過敏性腸症候群の方の場合、薬だけでなく、規則正しい食事や運動、休息など、生活面の改善も非常に重要です。

薬物療法

お薬によって、日常生活に支障をきたす症状や患者様のお悩みの症状を緩和します。

腸の症状を改善する薬にはさまざまな種類があり、それぞれ作用機序や効果が異なります。また、新しい薬剤も次々に開発されています。患者様一人ひとりの症状や体質、既往症、ライフスタイルを考慮し、最適な処方を心がけてまいりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣の改善

栄養バランスの取れた食事を、決まった時間に規則正しく1日3食摂り、体のリズムを整えましょう。

また、刺激物や暴飲暴食は消化器症状を悪化させる原因となるため、できるだけ控えることが大切です。

適度な運動を行い、十分な睡眠時間を確保することも重要です。 さらに、ストレスを発散できる趣味を持つこともおすすめします。無理のない範囲で、できることから少しずつ始めていきましょう。

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◎:土曜日午前は9:00-13:00

▲:土曜日午後は14:00-17:00内視鏡検査・日帰り手術のみ

※休診日:水曜日・日曜日・祝日

〒196-0005
東京都昭島市代官山2-5-1
プレミスト昭島モリパークレジデンス店舗2-3区画

昭島駅 北口より徒歩4分

モリパークいちょう並木通り沿い

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