苦しくなく、質の高い内視鏡検査

早期発見・治療のために
苦しくない・質の高い内視鏡検査にこだわっています。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)・下部消化管内視鏡(大腸カメラ)は、それぞれ食道・胃・十二指腸、大腸の病変をみつける、最も精密な検査です。
現在、日本人の2人に1人が、癌になる時代です。
大腸癌と胃癌は、それぞれ癌患者の1位と3位を占めており、「最もなりやすい癌」といっても過言ではありません。
しかし、これらの癌にかかってしまったとしても、早い段階で見つけて治療すれば90%以上が根治可能となっています。そのため、内視鏡検査では、早い段階の小さな病変も見逃さない、確かな診断が大変重要となります。
しかしながら、同じ内視鏡検査でも、術者の知識や技術、使用する機器によって診断力に差があるのも実情です。せっかく内視鏡検査を受けられるのであれば、信頼できる検査・医師を選んで頂きたいと思います。
目 次

内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を積極的に受けていただきたい理由
日本の癌による死亡数
現在、日本人の2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなっています。

(厚生労働省「人口動態統計」を基に公益財団法人がん研究振興財団が作成(「がん統計‘19」))
年齢別がんになる人の割合
50歳前後から癌になる確率が高くなります。

(厚生労働省「人口動態統計」より国立がん研究センターがん情報サービスに基づき作成(「がん登録・統計」))
癌の進行度と5年生存率

日本人の2人に1人が癌にかかってしまう時代ですが、癌も早期にみつければ、現代の医療技術で根治が可能となっています。
(国立がん研究センターがん情報サービス「がん診療連携拠点暴飲等院内がん登録生存率集計(2010-2011診断例)」に基づき作成)

早期の胃癌や大腸癌は、早く発見すればしっかり治すことができます。しかし、早期のがんは自覚症状がないことがほとんどです。
そのため、症状がなくても積極的に内視鏡検査を受け、致命的な病気になる前に解決することが非常に重要です。
当院では積極的に内視鏡検査を受けていただくために、「苦しくなく質の高い内視鏡検査」にこだわっています。内視鏡検査に苦手意識がある方や、過去の内視鏡検査で苦痛を感じた経験がある方も安心してご相談ください。
苦痛の少ない内視鏡検査

鎮静剤を使用した"眠ったまま受けられる"内視鏡検査
当院では、基本的に鎮静剤の使用した内視鏡検査を推奨しております。鎮静剤を用いることで、眠ったままの状態で検査を受けることが可能で、ほとんどの方が痛みを感じることなく検査を終えられます。
鎮静剤の投与量は、患者様の年齢や体格、既往歴などを十分に考慮し、慎重に見極めた上で最小限にコントロールしています。
内視鏡検査に苦手意識がある方や、過去の内視鏡検査で苦痛を感じた経験がある方も安心してご相談ください。
また、鎮静剤には、苦痛を取り除く以外にも、観察しづらい箇所の安定した観察を可能とし、見逃しを少なくできるメリットもあります。


ノドの奥(赤丸部分)は、鎮静剤を使用しない場合、咽頭反射「オエッ!」のため、しっかりした観察が困難なことが多くなります。そのため、咽頭癌、喉頭癌、食道入口部癌の見逃しにつながります。
鎮静剤には、苦痛を取り除く以外にも、こういった箇所の安定した観察を可能とし、見逃しを少なくできるメリットがあります。

[胃カメラ検査の場合]
鎮静剤の使用で咽頭反射「オエッ!」が起こりにくく
咽頭、喉頭、食道入口部分もしっかり観察できる
1. 実際の症例:早期喉頭癌
この症例では、鎮静剤を使用し、NBI併用観察を行うことで、小さな早期喉頭癌(黄色円)を発見することができました。早期に見つけることで、最小限の治療で根治することができました。


2.実際の症例:早期咽頭癌
1 の症例と同様に、下咽頭部も安定して詳細に観察を行うことで、早期咽頭癌(黄色円)を発見することができました。



[大腸カメラ検査の場合]
鎮静剤を使用することで、
スコープの移動がスムーズに行え、気になる部分をじっくりと観察できる
鎮静剤を使用して眠ったような状態で検査を受けていただくことは、患者様にとって心身へのご負担が軽減するだけではなく、医師の側も患者様の身体が緊張していないことで、スコープの移動がスムーズに行えることや、気になる部分をじっくりと観察することができるというメリットもあります。

※鎮静剤を使う検査を受ける場合、検査後の当日の車やバイクの運転はできません。公共交通機関を利用されるか(当院は昭島駅より徒歩4分です) 、ご家族などの送迎でいらしてください。
経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ)も対応可能
鎮静剤を使用しない場合は、経鼻胃カメラ検査と経口胃カメラ検査のどちらを行うかについて、患者様にお選びいただいています。判断に迷われる場合は、両方のメリットやデメリットを分かりやすくお伝えして患者様が好みの方法を選択できるようにしています。
当院では、新しく開発されたCMOSイメージセンサーを搭載し、ノイズの少ないハイビジョン画像を提供できるオリンパス社製 GIF-1200N を導入しています。このスコープは、経鼻挿入が可能な究極の細径化を実現しており、先端部外径はわずか5.4mmと、通常の経口挿入用スコープに比べて約5mm細く設計されています。

炭酸ガス送気でおなかの張りを軽減
大腸は大きく曲がっていますので、そのままではしわになった部分の観察ができません。そこで大腸カメラ検査の際には気体を送り込んで大腸を膨らませ、隅々まで確認できるようにしています。従来は空気を送り込むことで検査後に長くおなかの張りが残って不快感が続きましたが、当院では速やかに吸収される炭酸ガスを送気することで検査後のおなかの張りが速やかに解消できるようにしています。炭酸ガスは空気の200倍吸収されやすく、体内に吸収されると二酸化炭素になって呼気で体外へ速やかに排出されることから安全性も高くなっています。

病気の早期発見・治療につながる
質の高い内視鏡検査

総件数2万例以上の内視鏡検査を行ってきた
内視鏡専門医・指導医の院長が全ての内視鏡検査を施行
当院では、これまでに総件数2万例以上の内視鏡検査を実施してきた、日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医・指導医である院長が、すべての内視鏡検査を担当いたします。
数ミリの微小病変を見逃さない確かな観察力、病変の良悪性や悪性度を瞬時に見極める診断力、さらに病変を適切に治療する高度な技術を備えた医師が、責任をもって内視鏡検査を行います。

日帰り大腸ポリープ切除に対応
当院では、大腸カメラ検査で大腸ポリープが発見された場合、検査中にそのまま日帰り手術によって切除・治療することが可能です。
ポリープの大きさ・形状・表面の色調や微細構造などから切除の必要性を判断し、日本消化器内視鏡学会 内視鏡専門医・指導医の院長による熟練の技術と高度な内視鏡機器によって、正確に安全性の高いポリープ切除を行います。
別の日に改めて切除手術のためのスケジュールを作る必要がありませんし、下剤服用や食事制限なども1度で済みます。検査中の日帰り手術のため入院も必要ありません。ポリープ切除後は、1週間程度、激しい運動や刺激物の摂取は避けて頂きますが、体への侵襲は少ないため、翌日にはほぼ通常の生活を送ることができます。生活やお仕事への影響を最小限に抑えて、治療と予防が可能です。
大腸カメラ検査は10~15分程度ですが、切除手術を行っても30分以内に終了することがほとんどです。
※ポリープの数が多い場合や、巨大な場合にはできるだけ早く治療を受けられるよう連携病院をご紹介しています。

最先端の内視鏡機器を用いた精緻な検査
当院の内視鏡検査には、最新の内視鏡システムであるオリンパス社「EVIS X1」を導入しております。血管分布を把握できる特殊光や拡大システム、炎症の正確な評価をサポートする画像処理、微細な病変をリアルタイムでの観察が可能になるデジタルハイビジョンなどを搭載した最新モデルです。
がんの増殖には血管からの栄養補給を必要とするため、病変の近くの粘膜には、小さな血管が集まりやすくなります。そのため、この小さな血管の集まりをいち早く発見することが、がんなどの病変の早期発見には重要です。そのために用いられる技術が、「NBI:Narrow Band Imaging (狭帯域光観察) 」です。NBIは、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい紫と緑の2つの特殊な光を照らすことで、粘膜表層の毛細血管やそのパターンなどが強調して鮮明に表示される観察技術です。これにより、通常光による観察では見えづらかったがんなどの病変の早期発見が期待できます。
他にも画像処理によって炎症の強調表示が可能であり、拡大などの機能も手元で簡単に切り替えることができます。内視鏡専門医がリアルタイムでこれらの高度な診断補助機能を用いながら、質の高い内視鏡検査を行っております。

NBIを用いた観察
通常内視鏡検査

NBI併用観察

どちらも食道の同じ場所を撮影した画像です。左側が通常の内視鏡検査、右側がNBI併用観察です。
通常内視鏡では視認しにくい病変が、NBIで観察することで、茶色く浮かび上がってみえます(黄色円)。
NBIは食道癌や胃癌、大腸癌の視認性を高めることが証明されており、現在では病変の見逃しを少なくする重要な診断技術となっています。
NBI併用拡大観察による正確ながんの診断
特殊光(NBI)を併用した拡大内視鏡を用いて、モニター上で通常の内視鏡の約100倍程度の高解像拡大画像を得ることができます。
微小な血管と表面構造の不整さを評価することで、早期がんを発見しやすくします。また、病変の広がりや深さをある程度正確に見極めることができます。
通常内視鏡検査

NBI併用観察

通常内視鏡検査で胃にやや目立つ赤みがあります(黄色円)。通常内視鏡だけでは炎症なのか、癌なのか判別がつけにくい病変です。
右側の画像は、拡大内視鏡という特殊な内視鏡で、黄色円部分を100倍程に拡大し、NBIを併用して観察したものです。拡大内視鏡+NBI観察を用いることで、癌に特徴的な血管や構造のパターンを認識し、正しく癌と診断することができました。
結果説明は、内視鏡画像を見ながら丁寧に説明
検査は受けたけれど、「検査の結果がよくわからなかった」、「ポリープがあったみたいだけど、大丈夫だったのかな?」「今後どれくらいの頻度で内視鏡検査を受けたらいいのだろう・・・」など、疑問を感じたことはありませんか?
受けていただいた内視鏡検査は、専用のハイビジョン画像ファイリングシステムにより診察室に転送されます。患者様と一緒に画像を見ながら「内視鏡検査で何が分かったのか」、「内視鏡検査でどのようなことを行ったのか」、「今後はどうしたらよいのか」などを詳しく説明するように努めています。


忙しい方にも受けていただきやすい内視鏡検査
土曜日の内視鏡検査も可能
当院では、土曜日も内視鏡検査を行っております。
平日にお時間をとることが難しい方も内視鏡検査を受けていただけます。
胃カメラ・大腸カメラの同日検査が可能
当院では、胃・大腸の内視鏡検査を同日に受けていただけます。事前の準備や食事制限も一度で済むため、お忙しい方にも検査を受けていただけます。
※内視鏡検査の前に診察のご予約をお取りください。
当院は昭島駅より徒歩4分
鎮静剤を使用した検査の当日は車、バイク、自転車等の運転が出来ません。
当院は昭島駅北口より徒歩4分とアクセスも良いため、検査への来院からご帰宅もスムーズです。

安心・安全な院内設備
検査後はリカバリールームで休憩
鎮静剤を用いた内視鏡検査を行った場合、鎮静剤が完全に抜けるまでには少し時間がかかりますので、その間はリカバリールームで横になってお休みいただけます。

徹底した衛生管理
日本消化器内視鏡学会ガイドラインに準拠した洗浄・消毒を徹底して行っております。
内視鏡スコープは洗浄記録を機械で管理し、使い捨てが可能なものはディスポーサル製品を使用しております。
